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月の光の下で

旧友

小学校からの友人がいる。
同じ団地で同じ棟に住んでいたのだから、結構昔から一緒に遊んでいたはずなのだが、小学校5年くらいからの記憶しかない。
ま、ぼーっとした子供だったからしょうがないか。

彼女と一緒に、同じ棟の小学生を率いていろんな遊びをしていた。
クラスではけんかもした。仲間はずれにされたこともあった。(笑)彼女は気の強いリーダーのひとりだったし、私はさっきも書いたが、勉強も運動もにがてなぼーっとした子だったから、むりもない。

ところが 45歳を迎えようと言う今、まだ 友人として話すことができたりする。

彼女は勉強ができた。(中学受験をして女子校に行った。)運動もできた。(学校対抗のスポーツ大会ではいつも選手だった。)性格もきりっとしてちょっと昔風に言うと「ハンサムな彼女」である。顔立ちも典型的な美人ではないが、(ごめん)ぱっと人に目をひくところがある。中学・高校とソフトボールでならし、そのあたりの引きもあって企業に就職した。

私はなんとなーく公立中学に行って、家から近いという理由で高校を選び、浪人して文学部に入学した。一生懸命やっていたのは演劇だけ。文章書くのも好きだったが、別段才能がきらめいたわけではなく、すきなだけ。

不思議なものです。
大学生とOLの二人は年に1・2回会うことを続けていた。
時には、映画に行き、私が見たかった芝居にも誘っていった。

いつだったろう。夏で暑かったのを覚えている。彼女が仕事を辞めて、オーディションを受けると言い出した。受かると1年間声優になるための勉強ができると。
私はとめた。はっきり言って月謝と称してお金を集め、一人のスターを育てるためにそのお金を使い、他の人は切り捨てるような養成所が多いのを知っていたので。

でも、「ハンサムな」性格の彼女は断固として意志は変わらないと言い、演劇の道を歩み始めてしまった。

私は他人に影響を与えられるような人間ではないが、演劇に連れ出したせいで彼女が道を踏み誤ったのではないかと真剣に心配した。

ところが、私の心配など全く必要なく、彼女は養成所卒業後は養成所の仲間と先生で劇団を作り、活動を始めた。そのあと紆余曲折はあったが、今も気のあった仲間と活動を続けている。女優さんだ。

自分が演劇を高校でやめてしまって、今じゃ、しがない演劇部の顧問だったりするから、彼女が女優としてがんばっているのはとても誇りに感じる。

と……まぁ、前置きが長くなったが、(え!前置きだったの?というむきもおありでしょうが)
その旧友と久しぶりに電話で話をした。去年は会おうよ言っていながら結局会えなかった。私の怠慢だけど。うれしかったなぁ。元気そうで。前と変わらず話せて。
今年は会いたいな。

ま、そんだけです。日付も変わったからこのへんで。
by akoisis_moon | 2007-07-14 00:17 | いろいろ
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日常の身辺雑記

by akoisis_moon
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